なぜ「肩こり」は起きるのか?
八千代市の はりきゅうマッサージ治療院 DIKKA~ディッカ~ です。
「肩が重い」、「首から背中にかけて張る」、「頭痛まで出てしまう」——このような肩こりの悩みを抱えている方は非常に多く、現代では国民病ともいわれています。特にデスクワークやスマートフォンの使用時間が長くなった現在、年齢を問わず肩こりに悩む人が増えています。
肩こりは単なる筋肉の疲労と思われがちですが、実際には姿勢、血流、自律神経、ストレス、眼精疲労など多くの要因が関係しています。また、高血圧や頚椎疾患などの身体の異常が背景に隠れている場合もあるため注意が必要です。単なる疲労として放置されることも多いですが、慢性化すると集中力の低下、睡眠障害、自律神経の不調などにつながることもあります。
今回は肩こりの原因と鍼灸によるアプローチについて分かりやすく解説していきます。

肩こりとは何か
肩こりとは主に首から肩、背中にかけての筋肉が緊張し、「重だるい」、「張る」、「こわばる」、「痛む」といった不快感を生じる状態を指します。
肩こりは様々な要因がありますが、主に「筋緊張」と「血流障害」が関わります。
筋肉が長時間緊張すると筋肉内の血管が圧迫されます。すると酸素供給が低下し、疲労物質や発痛物質が蓄積され、痛みや重だるさが生じます。
さらに痛みが出ると身体は防御反応として筋肉をさらに緊張させるため、
「筋緊張 → 血流低下 → 痛み → さらなる筋緊張」
という悪循環が形成されます。
肩こりが増えている理由
1. 長時間のデスクワーク
パソコン作業では頭が前に出る「フォワードヘッド姿勢」になりやすくなります。人間の頭は約4〜6kgほどありますが、頭が前に出るほど首や肩への負担は増加します。
例えば頭が5cm前方へ移動すると首への負担は倍近くになるとも言われており、結果として首肩周囲の筋肉は持続的に緊張し続け、慢性的な肩こりを引き起こします。
2. スマートフォン姿勢
スマートフォンを見ている姿勢では自然と下を向く時間が長くなります。この状態では、
首の後面筋群
肩甲帯周囲筋
胸郭周囲
に持続的なストレスが加わります。
いわゆる「スマホ首」、「ストレートネック」と呼ばれる状態も肩こりと密接に関係しています。
3. 運動不足
筋肉は動かしたり温めたりすることで血流が促進されます。
しかし運動不足になると筋ポンプ作用が低下し、老廃物が滞留しやすくなります。特に肩甲骨周囲の可動性低下は肩こりに大きく影響します。
※老廃物についての記事はこちら
4. 精神的ストレス
ストレスは自律神経に影響を与えます。交感神経が過剰に優位になると、
血管収縮
筋緊張亢進
呼吸の浅さ
が起こります。特に僧帽筋や肩甲挙筋、胸鎖乳突筋といった筋肉は精神的緊張の影響を受けやすい筋肉と言われています。
5. 高血圧との関係
肩こりと高血圧には関連がある場合があります。血圧が高い状態では血管に負担がかかり、自律神経も緊張しやすくなります。結果として首肩周囲の筋肉緊張が強くなることがあります。
また、後頭部痛、首の張り、めまい、動悸を伴う肩こりでは、高血圧が背景にあるケースもあります。
特に急激な血圧上昇は危険な場合もあるため、強い頭痛、手足のしびれ、ろれつがまわらない、胸の痛みなどを伴う場合は、速やかに医療機関を受診されることをお勧めします。
肩こりに対する鍼灸治療
肩こりの症状に対して鍼灸には以下のような作用が期待されています。
1. 筋緊張の緩和
鍼刺激によって筋肉の過剰な緊張が緩みます。
特にトリガーポイントと呼ばれる硬結部へアプローチすることで、筋肉の柔軟性改善が期待できます。
2. 血流改善
鍼刺激は局所の血流を促進します。血液の役割の一つとして全身の組織に酸素や栄養を供給するというものがあります。
そのため血流が改善すると、酸素供給増加、疲労物質の除去、疼痛物質減少が起こり、痛みの軽減につながることが期待されます。
施術後に「肩が温かい」、「軽くなった」と感じる方が多いのは、この作用によるものです。
3. 自律神経調整
鍼灸は副交感神経を優位にしやすいとされ、リラックス効果が期待できます。
睡眠の質改善、呼吸の安定、ストレス軽減なども肩こり改善には重要です。
4. 痛み抑制作用
鍼刺激によって脳内でβエンドルフィン、エンケファリン、ダイノルフィンなどの内因性オピオイド(鎮痛物質)が分泌されることがわかっています。
そのため、慢性的な痛みに対しても有効性が期待されています。
当院で行う肩こりの施術


一概に肩こりといっても要因が様々なので、患者様の状態や生活習慣などの背景を確認しながら施術をします。
そのため肩だけの局所治療ではなく、鍼、灸、マッサージ、指圧などで全身を見て調整をすることがほとんどです。
当院ではパルスが苦手でない方の場合、肩の深層にある「肩甲挙筋」、肩甲骨の内側にある「菱形筋」の支配神経である「肩甲背神経」の近傍に刺鍼して、筋肉を動かす鍼通電を行うことが多いです。
また首肩とつながりがある頭皮への刺鍼を行ったり、目の周囲をじんわり温める眼鏡タイプのお灸を併せて行うこともあります。
パルスが苦手な方には後頭下筋群(首の後ろ側)や肩上部への置鍼、併せてお灸をすることが多いです。
まとめ
肩こりは単なる筋肉疲労ではなく、姿勢、血流、自律神経、ストレス、高血圧、生活習慣などさまざまな要因が関与しています。
特に慢性化した肩こりでは、筋肉だけでなく身体全体のバランスをみることが重要です。
鍼灸治療は、筋緊張緩和、血流改善、自律神経調整、痛み抑制など、多角的にアプローチできるのが特徴です。
「マッサージではすぐ戻ってしまう」、「慢性的な肩こりに悩んでいる」という方は、鍼灸という選択肢を取り入れてみるのも良いかもしれません。
肩こりを放置すると、頭痛や睡眠障害、集中力低下などにつながることもあります。日常生活の見直しと適切なケアで、快適な身体を目指していきましょう。
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